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まずは全国学力テストの成績公開について。(Googleニュース

橋下知事はかねてから「市町村別平均点の公表は必要」と言っており、それに反対する側は「序列化につながる。過度な競争を煽る」と言うのが大まかな構図。

でもって府民の情報開示請求に対して知事は、非公表を発表もしくは検討中の市町村の成績だけを黒塗りにする「一部公開」に踏み切った。一応は反対する市町村長の顔を立てたことにもなる平和的着地点に落ち着いたように見えますが……

他の市町村の成績が公開されているのに黒くて見えないところがある(笑) こんなものを見たら隠されている部分も見たくなるのが人情。また公表されてないところの住人にすれば「知る権利」の格差にも繋がるし。公表を求める声は加熱するんじゃないでしょうか?

このへんが橋下知事のうまいところですね。

今回非公表側として最も痛烈に知事を批判していたのが吹田市の阪口市長。「数字だけにとらわれるのは馬鹿なこと」などと敵対心むき出しだったんですが(でも市議からは府に情報公開の請求があったりも)、今回の知事の判断に対しテレビのインタビューで「(吹田市が非公表だったことに)安堵した」と言ってました。

ん?なにかおかしくないか???

最初から橋下知事は市町村別の成績発表に積極的だったけど、学校別の発表には「問題がある」と否定的な態度でした。その上での公開に反対する人は「序列化になる」との言い分だったはず。これは吹田市長も一緒。

すなわち序列化とは『市町村単位』での話だったはずで、一部の市町村が(あるいは自分の関わる)非公表だったからと言って安堵とはならないでしょう。公開された市町村間では数字上は序列が明確になったわけだから。

はたして吹田市長の教育理念はいったいなんなのか?自分のところだけよければいいのか?守りたいのは教育委員会のお友達だけ?安堵発言にははなはだ疑問ですね。

馬鹿な首長を抱えた吹田市民の皆様にはお見舞い申し上げます(笑)

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今日は大阪府が関わるニュースがもうひとつありました(Googleニュース

門真市の社会福祉法人「北巣本福祉会」が運営する北巣本保育園。この保育園が「食育」の目的で保有していた農園が第2京阪道路の建設予定地にかかっていて、用地売却をするのしないのでもめていた件ですが今日、用地を強制収用する行政代執行が行われました。

農園には2週間後に収穫を予定していたサツマイモなどの野菜が植えられてましたがすべて取り除かれる羽目に。テレビでは代執行に抗議する保育士などの保育園関係者や園児の保護者たち、収穫できずに掘り返された野菜を前に涙する園児たちの姿が映し出されていました。

一見すると子供を泣かしてまで公共工事のために野菜を掘り返す代執行を行った府側が悪者に映る光景ですが……

法的には4月時点で土地の所有権は道路会社に移転しており、保育園側は執行停止を申し立てるも大阪地裁では「農地を代替地に移すことは可能」として却下され抗告中だったんですよね。代執行も10日前に通知されてました。

さて、本当の意味で子供を泣かせたのは誰なのか?

保育園は代執行前にイモ掘りしてしまうことも、別の農地を見つけてそっちで「食育」することも、はたまたイモ掘りを別のイベントにすることも、4月以降いくらでもこのような事態を回避する方法を検討する機会はあったはず。

もちろん土地を渡したくないと戦うことは悪くはありませんし、抗告する事も、代執行に立ち塞がり妨害することもやりたいだけやればいいですけど、少なくとも子供の目にあんな悲しい光景を見せないようにすることはいくらでもできたはずです。

大人の都合に幼い子供たちを巻き込んで、争いごとで子供を盾にして、一生懸命育てた野菜が収穫を待たず掘り返されることが“わかっていて”子供たちをその場に集合させて、心に一生残るかもしれない傷を負わせたのはどっちなのか?

自分たちの主張を通すため、世間の同情を買うために子供を利用するような人間によって運営される保育園なんていっそのこと畳んでしまってほしいもんです。
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おっしゃることはわかります
トラックバックどうもありがとうございます。事実関係がよく理解できました。保育園側にも非があることはわかりましたが、そこまで放っておいた府にも責任があると、私は思います。いかがでしょうか。
子供たちは何も悪くありません。刈り取る瞬間を見せようが見せまいが、ココまで育ててきた事実を子供たちが理解している以上、今回の代執行によって子供たちの心に傷を負わせるのは同じこと。半年放置しておいて、どうしてあと2週間待てなかったのか。その点だけが心に引っかかって、やるせない気持ちになってしまいます。

このコメントで不快な思いをされたらすいません。削除してください。
では。
にーさんZ 2008/10/17(Fri)00:39:12 編集
無題
 にーさんZさん、コメントありがとうございます。
 今回の件に限った話ではありませんが、橋本府政に対する私の考えの軸になっているのは次のようなことです。

 「子供が笑顔になる」というのはすべての大人が背負った責任です。橋下知事一人で実現すればいい、ということではない。我々大阪府民の大人(注:私も大阪府民です)が一丸となり、子供たちの笑顔を守るために何をするべきか?を考えるいい機会を与えてくれたのが橋下府政なんです。
 今回の保育園農地の問題は、大人同士で解決するべき問題であり子供を巻き込むべきではありません。まして世論を扇動するために子供たちを悲劇のヒロインに仕立て上げるなんてことはもってのほかです。
 その回避の手立てをとるには少なくとも、農地が道路会社に引き渡される期限の今年4月10日からいくらでもチャンスがあったはずです。そしてその主導権は保育園側にあったはずです。10日前に代執行の通知が来ても、その10日間で子供を守るための方策を探すことはできたはずです。
 権利や主張を守るために戦うのは大切なことですが、代執行に対抗するのは大人だけでよかったはず。

その場に子供を連れてきたのは誰なんでしょう?
何のためでしょう?
本当に必要なことだったのでしょうか?
子供を傷つけずに戦いを続けることが選択できたのはどっちでしょうか?
まあくん 2008/10/17(Fri)00:54:13 編集
追記ですが
「半年放置しておいて、どうしてあと2週間待てなかったのか。」(にーさんZさん)

 逆に言えば、府が半年待ってくれたその間に保育園は何をしたのか?
 土地の権利を守るための戦いは仕掛けた。その動機について「子供の食育のため」だと善意の解釈をしたとしても、子供の笑顔を守るための現実路線での行動を何か起こしたのか?という点でははなはだ疑問が残ります。
 現場のギリギリで子供たちを守るのは保育園の職責でもあります。府が与えた半年の猶予の間にその責を全うできなかった。それどころか大人の議論に夢中で子供を置き去りにしてしまったのではないでしょうか。
まあくん 2008/10/17(Fri)01:13:12 編集
無題
こちらの管理人さんに同意です。既に出来上がっている"悲劇の物語"のシナリオに、そのシナリオを全く理解できぬ子供たちを舞台に上がらせ、本物の悲しみの涙を流させてしまったのは一体誰なのか?一目瞭然です。
それと、人の口に全く入らないまま掘り返されるのを知っていて、その地に野菜を植えるような大人たちに"食育"なんて言葉を使ってほしくないです。
祐市 2008/10/17(Fri)03:01:54 編集
無題
テレビニュースを見ました・・・
子供をダシにしたお涙ちょうだいのお芝居をそのまま放送、テレビはジャーナリスティックな視点を持ち合わせていないようです。
のびぃ太 URL 2008/10/17(Fri)06:01:48 編集
TB有難う御座いました。
お早う御座います。TB有難う御座いました。

確かに貴方の言われる事は、正論です。感情的に成って書いている事は、一晩経って読み返して感じています(苦笑)。

自ブログでは、子供との関わりを主として書いているので偏った見方なのかもしれません。

ただ一言だけ言うのであれば、知事がマスコミでのコメントの際、損失金額を口にするよりその債務を負うことになる当の子供たちへ分かりやすく心をこめてコメントして欲しかった・・・と言うのが一番気にかかりました。

きっと橋下知事には、それを伝えるだけの術をお持ちだと思うのですが・・・

駄コメにて失礼いたしました。
ぶう 2008/10/17(Fri)09:37:46 編集
コメントありがとうございます
祐市さん、のびぃ太さん、ぶうさん、コメントありがとうございます。
代執行の件は「メディアは何を伝えるべきか?」という命題でも大きな疑問を投げかけますね。
学力テストの件では橋下知事がメディアに対して注文をつけています。
必要なのは一般人が考える材料としての「公正で過不足ない事実」なのですが、どうしてもメディアは意図的に結論を誘導しようとしたがります。
もちろんメディアだけのせいにするのではなく、我々にもリテラシーというものが必要になるんですけどね。

「損失金額を口にするよりその債務を負うことになる当の子供たちへ分かりやすく心をこめてコメントして欲しかった」(ぶうさん)

知事には知事として府民に説明する責任があります。為政者としての立場、視点で有権者へメッセージを発することが第一なんです。子供へのケアは保育園や保護者がやることであって、そこまでを知事に投げてしまうのでは知事以外の大人の怠慢に他なりません。
教育問題においても、教育は学校だけで行われているわけではないし、教育を考えるのは知事や市町村長や教育委員会だけの仕事ではありません。親や家庭や地域にも子供を教育するとともに教育のあり方についてもを考える責任があると思います。しかしながら多くの大人が教育を狭義の「現場」というものに押し付けるという怠慢があります。

知事がしきりに訴えている「子供が笑う大阪」の実現は高みの見物で外野から野次を飛ばすだけでは意味がない。府民全体が当事者としての意識で真剣に考え、行動することが必須です。知事が豪腕とも言える手法でさまざまな議論を巻き起こしているのは、思考停止に陥っている府民に「当事者意識」を呼び起こすという意図があるように思えてなりません。
まあくん 2008/10/18(Sat)00:21:28 編集
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